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決断できない日本

2012/05/14 01:49

まだまだ三月でも寒い東北で小さなおにぎり一個を受け取るために何時間も列に並び、深いお辞儀と「ありがとう」の言葉で感謝の気持ちをあらわす老人たちの姿を見たのを思い出すとき、私はいまだに涙ぐんでしまいます。この災害後に東北の人々が示した誇りは、日本人全体の気品ある性格を示す証です。気品ある日本の人々には、いま現在いただいている指導力より、さらに高度なリーダーシップが相応しいはずです。(ケビン・メア決断できない日本』文春新書、15-16ページ)

米国側の支援リストに長々とした質問を寄せ、時間の浪費を恥じない日本当局にも、同じことを言ってやりたかった。「そんな問い合わせは、この戦争が終わってからにしてほしい」と。つまらない問い合わせの最中にも、放射能は漏れ続け、陸も水も空も汚し、大地震と津波を生き残った被災者たちは避難所で寒さと飢えに苦しんでいたのです。
国務省や国防総省の仲間たちは、"Not deciding is deciding"(決断しないことが決断になる)と言って、コンセンサスばかりを重視し、決断しない日本の指導者たちを批判することが少なくありません。残念ながら、日本側の決断の鈍さは今回もまた目立ってしまいました。(ケビン・メア決断できない日本』文春新書、45ページ)

「私が国防省の日本部長である限り、日本の国内政治のために海兵隊を犠牲にすることは決してありませんよ。このことは必ず鳩山総理に伝えてください。海兵隊員の命が懸かっているのです。日米安保体制の下で日本を防衛するために自分の命を捨てる用意のあるアメリカの若者が訓練できないようにするなんて、絶対認めませんよ。命の問題ですから」(ケビン・メア決断できない日本』文春新書、129ページ)

日本では出生率の低下の問題が長引いていることの影響もあるのでしょう。出生率を引き上げようと、子ども手当の支給などさまざまな政策を導入するのはいいとしても、将来に対する不安と自身の喪失から、子どもを産まない選択をする人たちが多いのだとすれば、そんな日本国民の不安を取り除き、自信を回復させる政治家が必要です。が、残念ながらそうした強い政治家は今の日本には見当たらない。(ケビン・メア決断できない日本』文春新書、193ページ)

極端な少子高齢化社会が到来しているというのに、福祉や年金を支える財源をどう捻出するのか、政治は長年、現実をしっかり見ようとせず、問題を先送りにしてきました。天文学的水準に達している財政赤字の削減も待ったなしですが、抜本的な対策は取られていません。こちらの問題も今の苛酷な現実に目をつぶり、ツケを次世代に回そうというのでしょうか。この結果、未来はますます不透明なものになり、いきおい、日本人は萎縮し、そうして国の活力も奪われてしまうのです。醜いものから目をそらしてはいけません。(ケビン・メア決断できない日本』文春新書、228ページ)

がんばれ、日本の政治リーダーたち。



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