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自滅するな日本 (田原総一朗責任編集)

2012/05/21 01:12

二週連続でケビン・メア氏の本を手にする。今回は前回の「決断できない日本 (文春新書)」をベースにさらにスコープを広げ、日本が直面する多岐にわたる問題について田原総一朗氏を招き、対談の形で立体的に構成した一冊。

大人の国アメリカ、稚拙な発想の国日本

「なぜ両国政府が苦労して合意した計画に反対するのか」と聞いた。民主党からは「いや、それは自民党政府がアメリカと合意した計画だから」という返事が返ってきた。
(中略)国と国との取り決めの有効性は、その時の政権を担っていたのが何党だったかには関係ありません。
(中略)ヒラリーさんは「この日本との約束はブッシュ大統領のときのものだから、アメリカは守りませんよ」なんて言わない。でも、鳩山政権はそういうことを言った。(ケビン・メア自滅するな日本』アスコム、41-44ページ)
日本の与党はいつも選挙ばかり考えている。しかも、私が不満だったのは、日米安保に反対している社民党と提携するために、日米両政府が十何年も準備してきた重要な問題を決断できないと言われたことです。(ケビン・メア自滅するな日本』アスコム、54ページ)
これからの日本社会はどうなるのか。日本の国際社会における立ち位置はどうなるのか。

内需拡大が止まった理由は、日本の国民がみんな、将来に対する自信を失ってしまったからだと思います。経済的なダメージだけでなく精神的な打撃が大きく、いまだにそれを乗り越えていないかもしれない。将来に対して自信がないと、自分のおカネを使わずに貯金するから、消費が増えない。将来どうなるかわからないから、子どももつくりたくない。(ケビン・メア自滅するな日本』アスコム、145ページ)
低出生率の問題で日本政府は、子ども手当を導入すべきとか保育園を拡充すべきとか言う。それもいいんだけど、根本的な解決にはならない、と私は思います。基本的な問題は、日本の若い人たちが将来に自信がないから子どもを作りたくないこと。(ケビン・メア自滅するな日本』アスコム、146ページ)

成田空港のB滑走路の真ん中に家が立っていることで、これは先進国として恥ずかしい話でしょう。国内でもっとも重要な国際空港の2本目の滑走路を35年間も完成できない政府なんて、おかしいですよ。法律上はその家を強制的い排除できるけれども、反対があり、地元のコンセンサスがないからやらない。
私の30年間の外交官経験からすれば、日本の官僚や政治家たちが決断しないときは、いつでも「地元のみなさまに理解していただくことが必要です。慎重に根回ししてコンセンサスを得る必要があるから時間がかかるんです」と言う。これは責任を取りたくない政治家や官僚が、コンセンサスを言い訳に使っているんです。(ケビン・メア自滅するな日本』アスコム、222-223ページ)
いま、日本は自滅への道を進んでいるように見えます。誰も責任を取ろうとはせず、いつまでも決断できない日本の政治や社会は、多くの問題を観解決のまま山積させてしまい、もう自滅するしかない状況に、自分で自分を追い込んでいます。しかし、日本の歴史を振り返ると、日本はさまざまな悲劇的な大問題に直面しても、いつも乗り越えてきました。(ケビン・メア『自滅するな日本』アスコム、227-228ページ)

と語る。そしてまた、このようにも語る。

みんなに規律がある文化だと思います。日本には、大学を卒業していなくても、自分の仕事に誇りを持ち、強い使命感や責任感を持って働いている人が、中小企業などに多くいますね。そういう教育ができている。これは日本の経済がものすごく強いところです。そこがアメリカは弱いんです。(ケビン・メア『自滅するな日本』アスコム、144ページ)

本書では日本が直面する多岐にわたる問題について言及している。これまで日本政府が国民にきちんと説明してこなかったことを、ケビン・メア氏が代わりに語ってくれている。



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