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挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.

2012/05/26 23:42

実は及川さんのことは以前から注目していた。及川さんのブログも以前からフォローさせていただいていた。ので、氏のブログが書籍化された今回、ご本人は「はたしてどれだけの人がお金を出してまで読んでくれるだろうか」と思われていたようだ。が、ここにいます。買った人が。しかも発行日に早速買い求めた。及川さんの名前を世に知らしめたのは、何と言っても「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演されたことだろう。

本書はネット社会、IT技術、そして東日本大震災におけるHack For Japanの活動の紹介など、「ITと社会」をテーマにした一冊であることには違いはないが、そこでの一貫したメッセージは、本書のタイトルでもあり氏のブログのタイトルでもある「挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained」の精神だ。

Nothing ventured, nothing gained.
We could all change the world.

一般的に連続性を重視しすぎる人は、明日を生きる人ではない。今の仕組みを変えたくない、「静かに暮らしたい」人たちなのだ。暴言を承知で言うと、勝ち逃げを狙っている人たちなのだ。いつか壊れるのがわかっている。だけれども、自分が現役の間どうにかもちこたられるならば、それまでは、だましだましでも続けていきたい。
ネットメディアへの移行、新しいビジネスモデルの確立。パラダイムがシフトするときには、破壊がつきものだ。痛みをともなう。自分の身だって安泰じゃないかもしれない、総論賛成、でもあとでやってね。こんなことが、そこかしこで見られるようではいけない。
「不連続」への挑戦、これは日本の多くの人が考えなければならないことかもしれない。
及川卓也挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained』インプレス選書、264ページ)

過去の成功が大きなものであるほど、その過去と不連続な新しい未来を描くには勇気が入ります。しかし、時代は常に変わっていくことを理解しなければなりません。その変化に対応するためには迅速に動かなければなりません。細かなスペックを延々会議で議論し、膨大な量の仕様書を作り、ようやくシステムができた頃にはすでに時代が変わってしまっているのではどうしようもありません。これが実際に、通信や情報や放送の世界で起きている。
及川卓也挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained』インプレス選書、199-200ページ(MIT石井教授のインタビュー記事からの引用として))

そして私は、以前に読んだ「チーズはどこへ消えた?レビュー)」に通じるものを感じた。

「変わらなければ破滅することになる」 - "If you do not change, you can become extinct".
(スペンサー・ジョンソン『Who moved my cheese ? チーズはどこへ消えた?』扶桑社、40ページ)

「つねにチーズの匂いをかいでみること。そうすれば古くなったのに気づく」 - "Smell the cheese often. So you know when it is getting old".
(スペンサー・ジョンソン『Who moved my cheese ? チーズはどこへ消えた?』扶桑社、46ページ)

ハッカーとは?
Developer Summit 2012のスペシャルセッションの案内の中で、及川さんは次のように触れている。

Hackという言葉ほど誤解されているものはない。一部のハッカーの行動により、コンピューター犯罪を行うことだと世間的には定着してしまっている感もある。
だが、本来このHackという言葉は、物事に真摯に向き合い、疑問を解明し、良くするための努力を惜しまない行為を指す。コンピューターソフトウェアの開発力だけではなく、その行動力や高い志に対して与えられる尊称だ。

本書ではHack For Japanの活動についても触れられており、そこでは3.11以降の有志の思いが、小気味よくスピード感のある文章とともに綴られている。

自分はハッカーじゃないんだけどという人がいるが、ハッカーとは、べつにすごい勢いでコードを書く人じゃない。想いを実現する熱意があり、行動に移す人のことだ。
及川卓也挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained』インプレス選書、186ページ)

ハッカーとはなんだろうと思うことがある。今も、Hack For Japanの今後の活動を考えるときに、「ハック」や「ハッカー」という言葉の意味を考える。まだまだ否定的な意味合いで使われることも多い。日経新聞が以前、われわれの活動を「善玉ハッカー」と言ってくれたのに気をよくして、今ではHack For Japanの活動を紹介するときには「善玉ハッカーです」と言うようにしている。
及川卓也挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained』インプレス選書、198ページ)

Hack For Japanでは、東日本大震災に対し、自分たちのITにおける開発スキルを役立てたい、という開発者の熱き想いを形にするために生まれた、開発者を中心としたコミュニティであり、その活動が続いている。


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