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電子書籍の歩き方

2012/07/12 01:01

先週、国際電子出版 EXPOが都内で開催された。電子書籍は大いに気になる分野だが、個人的には未だにその導入に躊躇している。この手のモノは比較的早い時期から導入する、いわゆるearly adopterの部類に入るタイプなのだが、私が電子書籍の導入に踏み切れないのは主に下記のような理由からだ。
  • ここ何年か毎年のように「電子書籍元年」と言われているわりには、ファイルフォーマットの互換性の件をはじめとするユーザビリティがいまだに低く、(ネットでの音楽配信サービスに比べて)出版業界全体としての歩み寄りが見られないこと。
  • ある一定の閉じた環境の中ではそれなりに使えるが、フォーマットの互換性、デバイス間の互換性といった、一旦外の世界とのやりとりに出くわした途端にそのユーザビリティが著しく劣ること。
  • よって、その流通手法もまだ過渡期であり黎明期であると見られること。
国際電子出版 EXPOのニュースを追いかけていると、最新技術やサービスの紹介ばかりが目につく中で、日経新聞が7/5の朝刊の記事の一部で次のように触れていた。

複数規格が併存
電子書籍の規格が多数あることも消費者が利用をためらう要因となる。「規格と端末が乱立している。購入した電子書籍が将来まで確実に自分の所有物であり続けることが保証されていない」。
(日本経済新聞 2012年7月5日 朝刊)

また、本田直之氏は、「リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術
」(レビュー)のなかで、次のように触れている。

日本の電子書籍は、出版社ごとに独自の仕様があります。プラットフォームについては、雑誌も書籍も統一のものがないので、どの会社も各社のサイトで決済する、もしくはアップルのアプリとして販売し、ダウンロードする仕組みになています。これは利用する側にとっては、利便性が高いとは言えません。

わたくしはダイヤモンド社の電子書籍を何冊か持っていますし、他の出版社の電子書籍も多く持っていますが、それぞれが端末の中だけでローカルに完結する単独のアプリになっているので、しおりを共有することができないのが残念です。
(本田直之『リーディング 3.0』東洋経済新報社、133ページ)

そこで少し調べてみた。直近で読んだ紙の書籍10冊を取り上げ、それらがSONYのReaderとiPad上で、電子書籍としてどのようなサポート状態にあるのかを調べてみた。SONYのReaderには専用のSONY Reader Storeがあるのでそこから購入することを原則とし、iPadについては、大手電子書籍ストアであるhontoとパブリから購入することをその前提とした。もちろんファイル変換ワザも使わないことを前提とする。結果は下記の通り。

デバイス名→SONY ReaderiPadiPad
電子書籍ストア名→SONY Reader
Store
hontoパブリ
続・悩む力NNN
Ai ジョン・レノンが見た日本NNN
玄冬の戸隠ー神聖鳴る時空の交叉する聖地NNN
お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人NNN
次に来る自然災害YYY
挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.NYN
自滅するな日本NNN
決断できない日本NNN
エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう!NNN
ノマドライフ NNN

これらから言えることは、
  • 電子書籍で購入できるタイトルがまだまだ少ないこと。
  • 特定の書籍については双方のデバイスで購入可能であるが、これは必ずしもデバイス間で互換があることを意味するものではなく、各々のデバイス用にフォーマットが用意されていることを意味するものであること。
  • SONYのReaderを所有する方は、同デバイス上で「次に来る自然災害」を電子書籍で読むことが出来ても、「挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.」は読むことが出来ない、といったようなことが起こりうること。どうしても読みたい場合には、紙の書籍で読むか、あるいはiPad上で読むか、といった選択となる(いわゆる「再購入」が必要となる)。
そうこうしているうちに、紀伊國屋書店の電子書籍サービスとして「Kinoppy」というサービスがあることをつい先日知った。同サイトによれば、「Kinoppyは再購入なしで多様な端末で読めるマルチデバイス対応!」とのうたい文句があるではないか!どうやらクラウド上で所有の管理とファイルフォーマットの変換を行なってくれるようなサービスらしい。なんだかいけそうな感じがするぞw。

このサービスについては後日レポートしてみたい。


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