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フェイスブックが危ない

2012/11/22 01:33

「公人」と「私人」を使い分ける能力が試されている
フェイスブックでよく見られるのは、社会人の場合であれば、自身のプロフィール欄に勤務先や所属する団体の名称を入れるケースだ。確かにフェイスブックは、長年音信不通であった知人や幼馴染の友人に対し、今の自分の立場を知らせたり、今どこに住んでいてどんなことを行なっているのかを知らせるには大変便利なツールだ。しかし、自身のプロフィール欄でそれらを明示することにより、自身が所属する勤務先や団体名を背負っていることを忘れないようにしたい。いくら個人で開設した自身のフェイスブックのサイトであれ、フェイスブック上で書き込む内容や掲載するコンテンツによっては、思わぬトラブルに発展しかねない。

レジェンダ・コーポレーションの調査によれば、フェイスブックを活用している社員のうち、4割は勤務先名を公開しているという結果が出ている。フェイスブックに投稿したあなたの所属が特定できる場合、もし、あなたがおかしなことを投稿したら、企業の相談窓口等にクレームとして報告されるケースが出てくるだろう。
さらに、あなたや所属する企業の対応に問題があれば、企業のブランド・イメージ低下にもつながる恐れがある。だからこそ、慎重な対応が企業および社員には求められるのだ。
守屋英一フェイスブックが危ない』文春新書、118ページ)

米国の企業は、社員のフェイスブックの利用状況をつぶさにチェックしている。また、エンドユーザーが企業に「こんな悪質な情報が載っていたのだが、大丈夫か?」などと情報をあげる場合もある。うっかりつぶやいたことが、自分の雇用にまで影響を与える可能性が十分にあるので、くれぐれも注意しよう。
守屋英一フェイスブックが危ない』文春新書、54ページ)

かといって、勤務先名等をまったく伏せてしまったのでは、せっかくのフェイスブックの利便性が損なわれてしまう。そこで、無用なトラブルを避けるためにも、まずは自身の発言内容には常に細心の注意を払ったうえで、さらには著者が第五章で紹介する免責文を自己紹介欄に記しておくことは、自身をプロテクトする上においてすぐにでも使え、大いに参考になる。その他、第五章にはフェイスブックを利用する上において多くの有益な情報が掲載されているので、参考にしたい。

フェイスブックとは、著者が語るように、まさに「公人」と「私人」を使い分ける能力が試されているウェブサービスだ。さらには、フェイスブックは実名登録であることを忘れてはならない。公開する情報とその公開範囲については、十分に配慮する必要がある。

また、いわゆる「ソーシャルグラフ」といった観点からは、本書には下記のような興味深い記述もあった。

六次の隔たり
人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれるという仮説である。
フェイスブックが2011年に発表したデータでは、「フェイスブック上で4.74人を介すと世界中の人々と間接的に知り合いになれる」と説明されている。その調査によると、フェイスブックユーザーの99.6%は、5人以下のユーザを介すればつながりを持つことは可能だ。
守屋英一フェイスブックが危ない』文春新書、63ページ)

友達関係の目安は150人
英国の人類学者ロビン・ダンバー氏は、ヒトがどれくらいの集団規模で生活しているか調べた結果、現代社会で共同生活を営む上での上限人数は150人である、と結論づけている。この結果から私は、「フェイスブックの友達は、150人程度が信頼関係を保てる限界」と考えている。
守屋英一フェイスブックが危ない』文春新書、140ページ)

以前に何かの記事で、近代的な軍隊においては、最小の独立部隊である中隊の規模として、およそ150名といったような内容の記事を読んだ覚えがある。どうやら人間は150名という数字を超えると、そのすべてを把握できなくなるらしい。


フェイスブックは、気軽に登録することができることがうけ、さらには実名での検索が可能であるため、今日のような利用者数を数えるに至っている。しかし、本書を読んでからというもの、やたらと投稿することを避けるようにしていきたいと考えるようになった。

フェイスブックをはじめてからまもない方、およびフェイスブックを使っているが自分の設定をもう一度見直したい方におすすめしたい一冊。

最後になったが、本書の著者である守屋英一氏は、本書によって得られた印税の全額を、日本赤十字社の東日本大震災の義援金募金に寄付されるという。敬意を表したい。


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